大腸カメラについて
日本では、大腸がんにかかっている人が1年間に約8万人。患者数の増加の原因は、運動不足、食生活の欧米化などと言われています。さらに、大腸がんは高齢者になるとより罹患率が高まり、長寿化の進むわが国では今後もさらに増えると予想されています。
大腸がんは、検診によって早期に発見でき、治療開始が早いほど治癒する可能性も高く、大腸内視鏡による検診が勧めらます。
40歳を過ぎたら、定期的に大腸がん検診を受けることをお勧めします。
大腸内視鏡検査とは
大腸内視鏡検査とは、細いチューブ(直径1cm程度)の先端についた高性能カメラを肛門から挿入し、大腸全体、および小腸の一部を観察します。
検査をおすすめする方
- よく便秘になる、ここ最近便秘が続く
- 最近、下痢が多い
- 下痢と便秘をくり返す
- 便が細くなった気がする・太い便が出ない
- 時々、お腹が痛い
- よくお腹がはる感じがする
- 血便がある・便に血が付いている
- お尻を拭くと紙に血が付いてくる
- 便潜血検査で陽性が1回以上出た
- 健康診断で貧血と言われた
- 40歳以上になった
- 血縁者(3親等以内)に胃や大腸のがん患者がいる
女性医師が対応します
当院には女性医師がおりますので、検査を考えているけど受けづらい…といった方にも、安心して検査いただけます。
大腸内視鏡検査のメリット
病変を直接観察できます
バリウム検査では、疑わしい所見があっても本当の異常なのかの区別がすぐに分からず、結局また後から大腸内視鏡検査を行うことになります。
また、便潜血検査(便に眼に見えない血液が付着しているかを調べる検査)も、陽性で判定が出ただけでは実際の病気の有無を診断できません。
大腸内視鏡検査は、「直接見る」ことで判断のスピードが早く、さらにそのまま組織を採取して顕微鏡の検査が可能です。
大腸カメラで見つかる病気
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 大腸ポリープ
- 早期大腸癌
- 進行大腸癌
- 内痔核
大腸ポリープ
大腸癌は、ポリープ(良性腫瘍)が悪性化・癌化したものが大部分です。つまりポリープは、「癌になる可能性がある」病変です。
まだポリープの段階で、発見・切除しておくことが大腸癌の予防となります。
ただ、ポリープの段階ではほとんど症状がなく、便潜血検査などでも必ず見つかるというわけではありません。
そのため、40歳以上の方には大腸内視鏡検査の受診をお勧めしています。
大腸ポリープ切除(日帰り手術)
当院では、大腸ポリープの日帰り手術を行っております。
内視鏡でポリープの切除をする場合、スコープ(カメラの管)の中から、細いワイヤーを送り込みます。そのワイヤーでポリープの根元を縛りながら、同時に高周波電流で焼き切ります。
また、隆起が低くてワイヤーで縛りにくい時は、ポリープの粘膜下に生理食塩水を注入、隆起を高くしてからワイヤーで切除します。
鎮静剤を使用しますので、生理食塩水の注入や、ポリープの切除では痛みは全くありません。また、ほとんどの大腸ポリープは日帰り手術で可能です。
※ポリープの大きさ・形によっては入院治療が必要な場合もあります。その際は適切な医療機関をご紹介いたします。
手術前に服用いただく下剤
当院では、患者さま負担の少ない新しい下剤「モビプレップ」をご用意しております。
検査当日に服用していただきます。従来の2リットルもの下剤は必要ありません。
その他は、透明な飲み物(水、お茶、ソフトドリンク、具のないコンソメスープ等)で前処置が可能です。
ご留意事項
電話でのご予約は受け付けておりません。ご希望の方はいちど当院の受診をお願い致します。